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2024/09/16 19:51 |
白熱して沈殿した
白熱して沈殿した不活性物に火をつけようとしろ。
その努力は報われない、報われない、報われない。
報われないからよろしいのです。
白痴とか精薄とか無様とか非人とか、そう言った言葉で人でない何かを人であるように励ますようにして
沈黙を奏でるのだが、うまくいかない理由は分かり切っていて、というのも、
羅列した螺旋の縦一文字の強迫観念の棺を次から次へ、次から次へ、次から次へ。
開けっぱなしにようとするのだけれどもそれは瞬く間に閉まることからもいち早く察せられるような、
愚連隊の人脈、
不必要な崩落、
それにもまして窮屈で一生懸命な暴徒の群れの指導者を刺し殺した鉄の棒が抜けなくなった地面に滴り落ちた一滴の汗のようにして奏でられる精一杯のカラスの鳴き声にも似た自動演奏盤の砕け落ちた破片の最後の塊を無感動につま先で踏みにじるとき、それを見てどのような人物然としたカミキリムシの親玉が嗚咽とともに投身自殺をやりたがって人々にひき止められようと我関せずの超然とした無神経さがその空間に張り巡らされた策謀の糸の一端に触れたとき、教会の屋根のように瓦解を続けんとする洞窟の底に張られた後に見向きのされなくなった水たまりの一部分を構成するただ一粒の水分子が振動することによって瞬間的に始まった直後に終わった後は瞬く間、なかったことにされても誰も、何も、意に介すことが無いくらいにナノスケールの、けれどもそれは確かにそれはあって、そしてそのことを証明するあいだにも不安げに瓦解していく教会、境界、教会の屋根のようにして子供達はぎらぎらと笑いながら照りつけるのでしたが、それを受けるだけの鏡や、それを受けるだけの精神的な余裕は尚の事、記憶にとどめるために必要なだけの光量すら許されないがためのただただ響き渡る笑み声が頭蓋骨を通して鼓膜を震えさせ、脳髄の表層から無意識の深淵へと沁みがり入ってゆくから怖いのですという告白を無知の彼方に聞きながら、亡者は手を合わせられることに意味を見出すかのように手を合わせる際のこすり合せがきゅう、きゅう、きゅう、と泣きおる。
悪魔とか、天使とか、堕天使や、極楽や、天上や、その他の蓮や、満載の、つまり現代の神話におけるバスのテールランプが浮かび上がらせる心地よい忘却への一本道、地蔵菩薩、ファルスすなわちルクソール神殿のオベリスクに比喩される機能体、欲情した静電気や発熱したオーロラの電子線が幾重にも幾重にも仮想的に抽象的に重なり合ったモザイクとして意味をなさんと計画づけられた時のまさにその一瞬にしか宿らない神なのだとしたら、そして後にも先にもその一瞬としての沈黙を保ち続けることだけを頼みに研ぎ澄まされてきた精神状態のような日本刀の切っ先に生じたけれどもたった一本の蜘蛛の糸のような筋が、濁りが、古の都がかつてあったようにして想像される原因となった廃墟のような結末をもたらすのだとしたり、あるいは堕落した七面鳥を呼び寄せてサバトを開いたときの五分間目の狭間に生じた断絶じみた沈黙のような偶然が意図されたものであると信じるか否かが信仰心の分かれ目であるような一世一代を演じ切る絶妙な心理状態を再現するのだとしたら、悪魔はそこにいる必要があるし、そこには名前がつけられる必要があるし、名前は広く、世に知られる必要があるのだとは思いませんか?
困惑の神殿は今この瞬間も、きゅうきゅう、きゅう、きゅ、う、と手のひら、手のひら、手のひ、らを擦り合わせるような切なさで泣き喚き続けることにより、哀れな亡者の魂をその胸の内にひきとめ続けるような謀略の果ての忘却作用、それは重ねられた罪の重さに起因するものではなく、それは埋められた骨の密度に起因するものではなく、それは首を落とされた鳩の風切り羽を踏み固めて作った電子力発電所が一時間あたりに供給する総ワット数に比例するものですらなく、だとしたらそれに比せられるものと言えば紺色のベレー帽から溶け落ちた一滴の染料を飲み込んだネズミの糞から作られた人形細工のきめ細かい肌にも似た夕焼けの空を滑り落ちる旅客機の乗客達のえも言われぬ倦怠感なのだとしたら、結局のところ滅びるかもしれないと危惧された文明など初めから大した事ではなかったのだという確信がますます滑稽なものになるばかりなのです。
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2009/09/20 03:19 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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